今、ぶどう畑では・・・・

春の訪れ

春の訪れ

冬が終わると、新しいサイクルに向けてぶどう樹の準備が整います。日が長くなり気温が上がると、ぶどう樹は“泣き”始めます。樹液の涙が冬の剪定の切口から流れ落ちれば、 成長の再スタートです!


そして、褐色の鱗片から芽が顔を出します。これが、3月末か、気候条件によっては4月に見られる発芽です。発芽すると芽を防御する物がなくなってしまい、春の霜を被ることがあります。シャブリ/Chablisでは、春の霜の被害に悩まされることがあるのです。氷の聖人と言われる聖マメー、聖パンクラス、聖セルヴェの3聖人を祝う5月11日、12日、13日が過ぎ、霜の時期が終わって初めて、ぶどう栽培者は安心することができます。


また3月、4月、5月は、若いぶどう樹を植える時期でもあります。発芽の後、芽の先端は緑色になってきます。そして葉が現れますが、その葉は集まってロゼット状になっています。それから、葉が拡がり、房となる部分が見え始めます。開花は、もうすぐです。


5月の終わりから7月にかけて行なわれる作業が、ぶどう畑にはとても重要です。伸び続ける枝は切り落とさなければなりません。果実を結ばない枝は、果実を結ぶ枝の成熟を妨げることがあるからです。この作業は枝摘みと呼ばれます。また、ぶどう樹が早く成長しないよう、枝を固定したり、間引いたり、先端を切り取ったりといったさまざまな作業を行います。枝の先端を切り取る刈込みを行うと、房への日当たりや風通しがよくなります。また、除葉を行い、日照を最大限にとり入れやすくし、ぶどうの実の成長を促します。


すべては、そのぶどうの果実が最高の品質になるために行われます。良いワインを作るには、まず良いぶどうが必要なのです!

第37回シャブリ/Chablisワインコンクール、受賞ワイン24点が決定

ジャスパー・モリス氏を審査委員長に迎え

2023年1月14日(土)、ブルゴーニュ/Bourgogneワインの専門家ジャスパー・モリス氏を審査委員長に迎え、シャブリ/Chablisワインコンクールがブルゴーニュワイン委員会(BIVB、於シャブリ/Chablis)で開催されました。


このコンクールの特徴は、出品されたワインの関係者が審査員になれない、ということ。審査は二段階で行われ、まずジャーナリスト、レストラン関係者、ソムリエ、クルティエ(仲買人)、醸造専門家、生産者、見識豊かな愛好家など、テイスター全員で審査を行います。ここで高得点を獲得したワインのみが上級審査員による第二段階の審査へと進み、ここで各賞が決定されます。


今年は審査員71名が2021年ミレジムのプティ・シャブリ/Petit Chablisシャブリ/Chablisシャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cru2020年ミレジムのAOCシャブリ・グラン・クリュ/AOC Chablis Grand Cruをテイスティング。その結果、出品されたワイン259点の中から24点が受賞しました。

 

第37回シャブリ/Chablisワインコンクール、受賞ワイン24点が決定

第37回シャブリ/Chablisワインコンクール、受賞ワイン24点が決定

24点の授賞ワインを選出

プティ・シャブリ/Petit Chablis 2021

金賞
Domaine ALEXANDRE

銀賞
Maison SIMONNET-FEBVRE
Guillaume VRIGNAUD

銅賞
Domaine Dominique GRUHIER, Sur les Clos

 

シャブリ・プルミエ・クリュChablis Premier Cru 2021, 左岸

金賞
Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN, Vaillons
Domaine SOUPÉ, Vaillons

銀賞
Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN, Vosgros
Domaine Alain GEOFFROY, Beauroy

銅賞
Domaine des MALANDES, Montmains

 

 

シャブリ/Chablis 2021

金賞
Domaine Jean-François et Pierre-Louis BERSAN
Domaine COURTAULT MICHELET
Domaine de La MOTTE, Vieilles Vignes

銀賞
Domaine OUDIN
Domaine SERVIN

銅賞
Domaine Antoine et Laurent ROBIN
Domaine VENTOURA

 

シャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cru 2021, 右岸

金賞
Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN, Mont de Milieu
Domaine des MALANDES, Fourchaume

銅賞
Domaine GAUTHERON Alain et Cyril, L’Homme Mort

 

 

第37回シャブリ/Chablisワインコンクール、受賞ワイン24点が決定

 

シャブリ・グラン・クリュ/Chablis Grand Cru 2020

 

金賞
Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN, Hommage à Louis
Domaine SERVIN, Bougros

 

銀賞
Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN, Valmur

 

銅賞
Clotilde DAVENNE, Blanchot
Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN, Vaudésir

 

2022 ~ 待ち望まれたヴィンテージ

複雑なヴィンテージとなった2021年の後、生産者たちは、霜や熱波、乾燥にもかかわらず、品質と数量がそろう2022ヴィテージに再び笑みを取り戻している。しかしその過程には、少なからぬ困難があった。

 

2022年は、例年よりも暖かく乾燥した冬の後、2021年同様に春の霜で始まった。しかし幸いにも、霜の前夜となった3月末の時点で、ぶどうの生育は過去20年平均よりも数日遅れており、芽は膨らんでいる段階にあった。この遅れが決め手となる。2021年よりも生育のスピードが遅く、芽の大半は綿毛の中で守られていたため、被害は2021年に見られたような規模とはならなかった。ただし、一部の早熟の区画には被害が見られた。

 

春は異例なほどに暑く、2022年を方向転換させた。5月の高い気温がぶどう樹の生長に刺激を与える。開花の最盛期は5月末。素晴らしい条件の中で開花が進み。

 

7月も乾燥が続く。雨が降らず、病気もなく、畑の衛生状態は申し分ないものだった。


8月が終わると同時に収穫を開始した生産者も一部にはいたが、多くは9月の初旬に収穫を開始した。

 

ワインは、熟した果実、洋ナシ、モモのニュアンスを感じさせ、爽やかさを保っている。豊かでコクがあり、良いバランスが見られる。このため、品質は約束されている。

2022 ~ 待ち望まれたヴィンテージ

独立系ワイン生産者コンクール 2022

独立系ワイン生産者コンクール 2022

シャブリ/Chablisの18のワインが、独立系生産者コンクールで賞を獲得しました。2022年版は、3月11日、12日にパリのエスパス・シャラントンで開催されました。このコンクールの独自性は、ワインの業界関係者ではない人が審査員をつとめる点です。 


このコンクールでは、何年も前から、ワイン愛好家を審査員として採用し、啓蒙し、審査の訓練をしてきました。2022年、このコンクールでは5,100以上のサンプルの中から、フランスワイン全体で1,358のメダルを授与しました。このうち、18のメダルはシャブリ/Chablisのアペラシオンが獲得しています。



受賞者の全リストは、独立系ワイン生産者のホームページでご覧いただけます。