ヴォスグロ/Vosgros,旗印となるクリマ/CLIMAT
特徴,歴史と伝説
- その独特の位置と、石灰岩が強い土壌が、ヴォスグロ/ Vosgrosに、唯一無二の特徴を与えています。この場所は、暑さと寒さ、日照に恵まれた向きと渓谷の涼しさの間で揺れ動きます。ワインは、円みがあり、味わい深いと同時に、生き生きとして、敏感、わずかに爽やかさがあります。最初の若いうちは、粗野と言われることもありますが、ヴォスグロ/ Vosgrosは、開いて、味わい深く、魅惑的になるためには時間が必要なのです。
- シャブリ/ Chablisではよくあるように、語源については複数の説があります。この渓谷の土地を所有していたのが« Gros »一族であるという説があります。他の説では、「大きな谷« grande et grosse vallée »」あるいは「切り立った谷« vallée creuse »」が縮まって「ヴォスグロ« Vosgros »」になったというものです。ささいなことですが、最初の「(vosの)s」は発音しましょう!
ヴォージロ/Vaugiraut
特徴,歴史と伝説
- ヴォージロ/ Vaugiraut は左岸のクリマ/ Climat ですが、右岸の特徴をほとんどすべて持っています。力強く、長く続くミネラル感、適度な酸味、際立ったアロマの力強さが、とても魅惑的なエレガンスを与えます。キンメリジャンの土壌をとても良く現わしたクリマ/ Climatで、しっかりとしたストラクチャーがあり、アロマ豊かです。最初の数年は控えめであることが多いですが、5~8年の熟成で、その能力を余すところなく現わします。
- シャブリ/Chablisの他の7つのクリマ/ Climatsにならい、ヴォージロ/ Vaugirautは、「渓谷« vallée »」のことを最も良く現わす接頭辞である« vau »で始まります。ヴォージロ/ Vaugirautの足跡は、1537年にさかのぼることができます。当時は« vaul girault »と書かれていました。« Giraut »は、この渓谷の所有者であったGirault あるいはGiraut一族におそらく帰するものでしょう。