ヴォー・ド・ヴェイ/Vau de Vey,旗印となるクリマ/CLIMAT
特徴,歴史と伝説
- ヴォー・ド・ヴェ/Vau de Veyは冷涼なクリマ/ Climatで、耕作には難しい場所です。そのことは、慎み深く、とても純粋なワインにも見て取れます。その特徴は、区画の向き、渓谷の向き、北風の影響、土壌のキンメリジャンの泥灰岩の厚さの結果です。ヴォー・ド・ヴェ/Vau de Veyのワインは、生き生きとしていて、率直です。若いうちから飲みやすく、5年あたりでそのストラクチャーを余すところなく現わし、8~10年の熟成も可能です。
- ラテン語でvadumは、のちに「沼地の、湿った場所」を意味する« vey »を生み出しました。その昔、この場所を流れる小川が、この狭い渓谷の入口に浸水していました。1537年に、« Vau de vé »と表記され、現在では、« Vau d’Vey »と発音しています。
ヴォー・ラゴン/Vaux Ragons
特徴,歴史と伝説
- 日照に恵まれ、冷涼であるシャブリ・プルミエ・クリュ・ヴォー・ラゴン/Chablis Premier Cru Vaux Ragonsのワインは、そのテロワール/ terroirのイメージに似て、ニュアンスに富んでいます。ワインは、控えめな白い果実の香りと、繊細で白亜質のミネラル感を表します。生き生きとして、張りつめていて、8~10年の熟成を可能とする十分なエネルギーがあります。しかし、そのコクと抑えられたミネラル感のために、若いうちから飲むこともできます。生産者は決まって、5年ほどで頂点に達すると言います。
- シャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cruの中で8つのクリマ/ Climatsが、« vau »という言葉を含みます。この言葉は「渓谷« vallée »」、あるいは場合により「道、道路« chemin, voie »」を意味します。ヴォー・ラゴン/ Vaux Ragonsの特殊性? それは、ヴォー・ラゴン/ Vaux Ragonsだけ、複数形で綴られているということです。いくつもの小さな渓谷がこの場所に集まるように出来ていることから、当然のことと言えます。< Ragon > という言葉は、かつてベーヌ/ Beine村に住んでいた一族の苗字でしょう。