ヴォー・ド・ヴェイ/Vau de Vey,旗印となるクリマ/CLIMAT

Prononciation - Chablis Premier Cru Vau de Vey    Prononciation - Chablis Premier Cru Vau de Vey

シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴォー・ド・ヴェ/Chablis Premier Cru Vau de Vey

このシャブリ・プルミエ・クリュ/ Chablis Premier Cru のクリマ/ Climat の名前は、ラテン語で「沼地の、湿った場所」を意味するvadumから来ました。

 

ヴォー・ド・ヴェ/Vau de Vey は、左岸の代表的なクリマ/ Climatです。その旗のもとに、ヴォー・ラゴン/ Vaux Ragonsを包含し、これと併せて、40haのぶどう畑の小島を形成しています。
南/東向きのヴォー・ド・ヴェ/Vau de Vey は、朝日に恵まれています。冷涼なクリマ/ Climatで、渓谷に吹き込む北風により爽やかさは強調されます。このため、ぶどうが熟すためには時間が必要です。ヴォー・ド・ヴェ/Vau de Veyのその他の特殊な点は、目まいがするほどの急斜面にへばりついていることです! そもそも、場所により機械化はほとんど不可能です! 土壌について言えば、キンメリジャンの泥灰岩の厚い地層のせいで、根は厳しさに直面しています。

ヴォー・ド・ヴェイ/Vau de Vey,旗印となるクリマ/CLIMAT

特徴,歴史と伝説

  • ヴォー・ド・ヴェ/Vau de Veyは冷涼なクリマ/ Climatで、耕作には難しい場所です。そのことは、慎み深く、とても純粋なワインにも見て取れます。その特徴は、区画の向き、渓谷の向き、北風の影響、土壌のキンメリジャンの泥灰岩の厚さの結果です。ヴォー・ド・ヴェ/Vau de Veyのワインは、生き生きとしていて、率直です。若いうちから飲みやすく、5年あたりでそのストラクチャーを余すところなく現わし、8~10年の熟成も可能です。
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  • ラテン語でvadumは、のちに「沼地の、湿った場所」を意味する« vey »を生み出しました。その昔、この場所を流れる小川が、この狭い渓谷の入口に浸水していました。1537年に、« Vau de vé »と表記され、現在では、« Vau d’Vey »と発音しています。

ヴォー・ラゴン/Vaux Ragons

ヴォー・ラゴン/Vaux Ragons

Prononciation - Chablis Premier Cru Vaux Ragons    Prononciation - Chablis Premier Cru Vaux Ragons

シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴォー・ラゴン/Chablis Premier Cru Vaux Ragons 

このクリマ/ Climatには2つの記録があります。最も東に向いていることと、45%までに至る最も斜度がきついことです。 

 

ヴォー・ラゴン/ Vaux Ragonsは、代表的なクリマ/ Climatであるヴォー・ド・ヴェ/Vau de Veyに続いています。この2つのシャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cruのクリマ/ Climatsは、セラン川左岸に位置し、ベーヌ/ Beineのコミューンに属しています。ヴォー・ラゴン/ Vaux Ragonsは、副次的な渓谷に位置し、南/東向きで、あらゆる記録を持つクリマ/ Climatです。最も東を向いており、斜面は最も急で、場所により斜度45%にまで至るのです! 日照にたっぷりと恵まれると同時に、北風が吹き抜けるヴォー・ラゴン/ Vaux Ragonsは、違いを主張しています。

特徴,歴史と伝説 

  • 日照に恵まれ、冷涼であるシャブリ・プルミエ・クリュ・ヴォー・ラゴン/Chablis Premier Cru Vaux Ragonsのワインは、そのテロワール/ terroirのイメージに似て、ニュアンスに富んでいます。ワインは、控えめな白い果実の香りと、繊細で白亜質のミネラル感を表します。生き生きとして、張りつめていて、8~10年の熟成を可能とする十分なエネルギーがあります。しかし、そのコクと抑えられたミネラル感のために、若いうちから飲むこともできます。生産者は決まって、5年ほどで頂点に達すると言います。
  • シャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cruの中で8つのクリマ/ Climatsが、« vau »という言葉を含みます。この言葉は「渓谷« vallée »」、あるいは場合により「道、道路« chemin, voie »」を意味します。ヴォー・ラゴン/ Vaux Ragonsの特殊性? それは、ヴォー・ラゴン/ Vaux Ragonsだけ、複数形で綴られているということです。いくつもの小さな渓谷がこの場所に集まるように出来ていることから、当然のことと言えます。< Ragon > という言葉は、かつてベーヌ/ Beine村に住んでいた一族の苗字でしょう。