モンマン/Montmains,フォレ/Forêts,ビュトー/Butteaux

モンマン/Montmains,特徴,歴史と伝説 

Prononciation - Chablis Premier Cru Montmains    Prononciation - Chablis Premier Cru Montmains

シャブリ・プルミエ・クリュ・モンマン/ Chablis Premier Cru Montmains 

« Montméen »という言葉からで、シャブリ・プルミエ・クリュ・モンマン/ Chablis Premier Cru Montmains の名前は、2つの高い斜面に挟まれた中ほどの高さに位置する山を指しています。

 

モンマン/ Montmainsは、その代表的なもとに、自分自身に加え、ビュトー/ Butteauxとフォレ/ Forêtsのクリマ/ Climatsを統合しています。全体で、約118haをカバーします。このクリマ/ Climatは、その長さに沿って、南東/北東に向き、一日の早い時間の日照の恩恵を受けています。風を受けやすく、モンマン/ Montmainsは、他のクリマ/ Climatよりも涼しいです。生産過程での特徴と言われれば、収穫が他の場所よりも概して遅いことでしょう。地質学の面では、このクリマ/ Climatはキンメリジャンの泥灰岩の存在が際立っていて、粘土質の下に塊があることもあります。表土は粘土質で、あまり深くない場所が多く、茶色や濃い赤色をしていることがあります。

モンマン/Montmains,特徴,歴史と伝説 

特徴,歴史と伝説 

  • 保管についてですが、モンマン/ Montmainsは、年数と共にその姿が現れます。グラスの中では、朝の日照と、風を受けやすいテロワール/ terroirという二重性が、アロマの素晴らしい豊かさと、かなり飾り気のないミネラル感を通して現れています。生き生きとしていて、まっすぐで、陰影のあるこのワインは、若いうちはかなり閉じています。3年を経ると現れ始め、10年の熟成を経ると、その複雑さを余すところなく現わします。
  • 代表的なレベルでは、モンマン/ Montmainsは、最も飲みやすいです。フォレ/ Forêtsは最も率直だと考えられており、ビュトー/ Butteauxは、最もミネラル感を現わします。
  • 1537年から、« Montméen »や« Montmoyen »など様々な綴りがこのクリマ/ Climatを表記するために使われてきました。モンマン/ Montmainsは単純に、2つの高い斜面に挟まれた中ほどの高さに位置する山を指しています。

フォレ/Forêts

フォレ/Forêts

Prononciation - Chablis Premier Cru Forêts    Prononciation - Chablis Premier Cru Forêts

シャブリ・プルミエ・クリュ・フォレ/Chablis Premier Cru Forêts

シャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cruのこのクリマ/ Climatは、開墾される前に森で覆われていたのでしょう。そのために、この名前が付いたのでしょう!

 

フォレ/ Forêtsは、左岸の典型的なクリマ/ Climatで、南/東向きのために、並外れた日照に恵まれています。このため、この場所でぶどうは、始終穏やかに熟すことができます。シャブリ・プルミエ・クリュ・フォレ/Chablis Premier Cru Forêtsは、丘の下部はかなり平坦ですが、丘の上部は傾斜のある斜面です。シャブリ/Chablisの多くのクリマ/ Climatと同様、フォレ/ Forêtsには、無数の小さな牡蠣の化石で識別されるキンメリジャンの泥灰岩の板状の基盤があります。この基盤は、あまり深くないところに見られます。表土は、石と粘土質で、痩せています。

フォレ/ Forêtsは、代表的なクリマ/ Climatであるモンマン/ Montmainsのもとに集まる3つのクリマ/ Climatsのうちの一つです。

特徴,歴史と伝説

  • モンマン/ Montmainsとビュトー/ Butteauxをつなぐ位置にありながら、フォレ/ Forêtsは、両者から離れていることが多いです。このシャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cruはしかしながら、とても良い切り札を持っています。テロワール/ terroirは、涼しいと同時に日照に恵まれ、最終的には、グラン・クリュ/ Grand Cruのブランショ/ Blanchotにかなり近いものです。際立つ果実味により、親しみやすいようですが、ほとんど骨格がしっかりしていると言えるほどの張りつめたストラクチャーにより緩和されています。バランスとミネラル感という、フォレ/ Forêtsは、左岸のキンメリジャンの痩せたテロワール/terroirの特徴を備えています。その自然の酸味のおかげで、ワインには5~8年の熟成の可能性があります。

 

 

 

  • シャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cruのこのクリマ/ Climatの名前の語源は、明らかに、森«forêt »と関連があります。1367年に、« forest »と、足跡を見ることができますが、その時にはすでに、森はぶどう畑に代わっていました。他のフランス語の多くの単語と同様、« forest »の« es »は、« ê »に代わりました。

ビュトー/Butteaux

Prononciation - Chablis Premier Cru Butteaux    Prononciation - Chablis Premier Cru Butteaux

シャブリ・プルミエ・クリュ・ビュトー/Chablis Premier Cru Butteaux 

« butte » が、「丘の頂上」を意味するとしたら、ビュトー/ Butteauxは、シャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cruのこのクリマ/ Climatの位置を完璧に描いていると言えます。

 

シャブリ・プルミエ・クリュ・ビュトー/Chablis Premier Cru Butteaux を見るためには、丘の方向に視線を上げなければなりません。小さな丘の最も標高が高い場所に堂々と位置するこのクリマ/ Climatは、隣のクリマ/ Climatであるフォレ/ Forêtsを見下ろしています。ビュトー/ Butteauxは、穏やかな気候条件に恵まれています。傾斜は南/東向きで、風通しが良く、ぶどうがよく熟すために恵まれたテロワール/ terroirです。土壌はキンメリジャンの泥灰岩で、あまり深くなく、ところどころに、大きな塊があることが特徴です。表土は、白と青の粘土質が、大きな石と混ざり、水はけを容易にしています。

ビュトー/ Butteauxは、フォレ/ Forêtsと同じく、代表的なクリマ/ Climatであるモンマン/ Montmainsの傘下にあります。
 

ビュトー/Butteaux

特徴,歴史と伝説 

  • 心地よく、気持ちよくテイスティングできるビュトー/ Butteaux のクリマ/ Climatのワインは、左岸の近隣のクリマ/ Climatがもつ果実味豊かな成熟感がありますが、この場所では、あまり深くない土壌と、より涼しいミクロクリマが、火打石のニュアンスをもつ強いミネラル感をもたらします。このミネラル感が、味わい深く、コクのあるワインに、頑丈さと張りを与え、その結果、大いなる熟成能力があります。カーヴで8~10年の熟成を経た後、このワインにはまだ、語るべき無数の歴史があるでしょう。

 

 

  • このクリマ/ Climatの名前の語源を説明しようとすると、シャブリ/Chablisではよくあることですが、複数の仮説が交差します。一部の語源学者によると、ビュトー/ Butteauxは、「人が住んでいた場所」や、「農場」を意味していたのではないかと言われます。この場所を知れば、あまり可能性のない説です。というのも、この場所では、乾いた石でできた避難小屋かぶどう小屋しか造れなかったからです。可能性のある説明はおそらく、「切り株」を意味する « but »という言葉を持つドイツの方言から来たというものでしょう。ビュトー/ Butteauxはこのため、開墾された森に関係していたのでしょう。シャブリ/Chablisの人々にとっては、推論は、より実際的なものです。« butte »が丘の頂上部分であり、このクリマ/ Climatの位置を完璧に描いていました。なんと単純なことでしょうか!