長熟タイプの白ワイン
AOCシャブリ・グラン・クリュ/Chablis Grand Cruには7つのクリマ/Climatsがある:ブランショ/Blanchot,ブーグロ/Bougros,レ・クロ/Les Clos,グルヌイユ/Grenouilles,プルーズ/Preuses,ヴァルミュール/Valmur,ヴォーデジール/Vaudésirです。このアペラシオンは主に、シャブリ/Chablis村と 、フィエ/Fyé村、ポワンシィ/Poinchy村で生産される。
- ワインの特徴
澄んだ緑を帯びた黄金色をまとい、年とともに明るい黄色が増す。というのも、このワインは長熟タイプ(10~15年、ときにはそれ以上)。香りはミネラル(シレックス、火打石)が際立つ。ほかには菩提樹、ドライフルーツ、控えめな蜂蜜、アーモンドの香りもある。ハラタケの香りはこのワインの大きな特徴である。味わいは酸味とまろやかさとのバランス、さらに、溌剌さと辛口のハーモニーが完璧である。真似のできない、本物のワインの魅力を備えている。クリマ/Climatsによるニュアンスの違いが豊かで、王冠状に並ぶシャブリ/Chablisワインのアペラシオンの中でも至宝である。
- 位置
シャブリ・グラン・クリュ/Chablis Grand Cruの畑は、シャブリ/Chablisのコミューンを縦断するセラン川の右岸にあり、町の北東部100~250mの標高に位置する。たぐい稀な日照を享受する立地条件が、AOCシャブリ・グラン・クリュ/Chablis Grand Cruを唯一無二のものとしている。7つのクリマ/Climats名はラベル上に記載され、それぞれのニュアンスの違いがシャルドネ/Chardonnayの基調に素晴らしい変化をつけている。7つのクリマ/Climatは、ブランショ/Blanchot、ブーグロ/Bougros、レ・クロ/Les Clos、グルヌイユ/Grenouilles、プルーズ/Preuses、ヴァルミュール/Valmur、ヴォーデジール/Vaudésir。
- テロワール/terroir
エグゾジラ・ヴィルギュラ (Exogyra virgula)という微小な牡蠣殻の化石を含む石灰質と泥灰質からなる、1億5千万年前のジュラ紀後期キンメリジャン土壌。フランスのAOCワインのなかで、地質とこれほど結びついたワインは稀である。
- 数字で見るシャブリ・グラン・クリュ/Chablis Grand Cru
AOC認定 1938年
生産面積 : 99 ha (2023年実績) (1 ha = 10 000 m²)
2019~2023年の年間平均収穫量 : 4 462 hl (1 hl = 100 ℓ = 133 本)