堆積盆地にあるシャブリ/Chablisのぶどう畑

シャブリ/Chablisは堆積盆地の畑です。これは何を意味していると思いますか?ここはかつて 低気圧圏の海だった場所で、次第に堆積物がたまって今日のシャブリ/Chablisの土壌となったのです。


シャブリ/Chablisの土壌は、キンメリジャンと呼ばれます。 「シャブリ/Chablisのぶどう畑は、キンメリジャンという”哲学”しかない」と、ジャック・ファネ/Jacques Fanetは自著「ワインのテロワール/Les terroirs du vin」(アシェット社刊/Hachette)の中で述べています。


キンメリジャンは約1億5千万年前のジュラ紀後期に遡る地層です。シャブリ/Chablisの土壌では、灰色の泥灰土の土壌が石灰層と交互に現れ、キンメリジャン中・後期の泥灰層に特徴的なコンマの形をした小さな牡蠣、エグゾジラ・ヴィルギュラの化石を多く含んでいることがあります。


ところどころで地表に出てきているこの独特な土壌が、まさにシャブリ/Chablisワインの個性、純粋さ、フィネス、ミネラル感を引き出しています。


 

シャブリ/Chablisの畑の土壌