シャブリ/CHABLISのぶどう畑の47のクリマ/CLIMATS

シャブリ/Chablisにおいては、ぶどう畑は4つのアペラシオンに分類されます。プティ・シャブリ/Petit Chablis、シャブリ/Chablis、シャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cru、シャブリ・グラン・クリュ/Chablis Grand Cruです。最後の２つのカテゴリーはいつくかの固有の名称を持つぶどう畑を含んでいます。これがクリマ/Climatsです。

クリマ/Climatは、その物理的・気候上の特徴により、ぶどう栽培に特に適した地域を指します。この歴史的な区分けは何世紀にも渡り受け継がれ、ワインの限りない多様性を生み出しています。

シャブリ/Chablisには、ワインラベルに記載することのできる47のクリマ/Climatsがあります。

シャブリ/Chablisのクリマ/Climatsの地図

クリマ/CLIMATとは ?

クリマ/Climatという言葉は、ブルゴーニュ/Bourgogne の典型的なものです。この言葉は、ギリシャ語のKLIMA と、ラテン語の CLIMA、CLIMATIS（傾斜）に由来しています。

ブルゴーニュ/Bourgogne の各クリマ/Climatは厳密に線引きされた固有の名称を持つ区画で、何世紀も前から続く歴史があり、特別な気候と地質の条件に恵まれています

人々の仕事と偉大な品種（赤ワインはピノ・ノワール/Pinot Noir、白ワインはシャルドネ/Chardonnay）に適した土地のおかげで、美しいモザイク模様のように広がる世界的に有名な階層的アペラシオン（地域アペラシオン/Appellation Régionale、村名アペラシオン/Appellation Village、プルミエ・クリュ/Premier Cru、グラン・クリュ/Grand Cru）が生まれています。

クリマ/Climatsはブルゴーニュ/Bourgogneのワインに特有の官能特性（外観・香り・味・テクスチャー等）を与えます。

7世紀から既に、ジュヴレ/Gevreyの「クロ・ド・ベーズ/Clos de Bèze 」のように有名ないくつかのクリマ/Climatsは、名声を得て、あちこちで見られるようになりました。

シャブリ/Chablisのクリマ/Climatの最も古い記述は1537年にさかのぼり、ポンティニー修道院所有のシャブリ/Chablisのぶどう畑についてでした。

1935年から、国立原産地名称研究所（l’Institut National de l’Origine et de la Qualité ：INAO）はブルゴーニュ/Bourgogneのアペラシオン全体に対して、クリマ/Climatという用語を使用することを正式に認可しました。

2015年7月4日、ブルゴーニュ/Bourgogneのぶどう畑のクリマ/Climatsはユネスコ（UNESCO）の世界遺産に登録されました。

リュー・ディ/LIEUX-DITとは ?

シャブリ/Chablisにおけるクリマ/Climatの語の記述は16世紀にさかのぼります。

リュー・ディ/lieux ditは、その名前が地形的、歴史的な特殊性を喚起させる土地を指します。昔から、クリマ/Climatとリュー・ディ/lieux-ditという言葉は混同されてきました。しかし、いくつかの違いがあります。一つのクリマ/Climatの中に、複数のリュー・ディ/lieux-ditがあることがあります。また、リュー・ディ/lieux-ditの一部しか含んでいないクリマ/Climatもあります。

シャブリ/Chablisには、ラベルに記載することのできる47のクリマ/Climatsがあります。うち、40クリマ/Climatsがシャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cru、7クリマ/Climatsがシャブリ・グラン・クリュ/Chablis Grand Cruです。シャブリ・グラン・クリュ/Chablis Grand Cruはセラン川の右岸に広がります。一方、シャブリ・プルミエ・クリュ/Chablis Premier Cruのクリマ/Climatsは川の両岸に広がり、24が左岸、16が右岸にあります。